Santy Anna

Oh, Santy Anna won the day
He gained the day at Monterey

He beat the Prooshans fairly
He whacket the British nearly

They took him out and shot him
Oh, when shall we forget him?

He was a rorty gineral
A rorty, snorty gineral

Oh, Santy Anna gained the day
And Ginral Taylor ran away


◎単語
Santy Anna = Santa Anna 人名、詳細は下記に掲載
Monterey 地名。アメリカ・メキシコ戦争の主戦場。下記参照

snorty 気難しい
gineral = Ginral = general 大将、将軍
発音の時は、Ginral は、n をしっかりはねて発音すれば、
gineral または general に聞こえるはずである。
run ran run 現在、過去、過去分詞

◎大意
サンタ・アナは戦いに勝った。モンテレーの戦いで勝った。
ドイツ軍を破り、イギリス軍も破った。
彼らは彼を殺した。誰が彼を忘れようか。
彼は陽気だが気難しい将軍だった。
サンタ・アナは勝った。テイラー将軍も逃げ出した。

◎解説
 サンティ・アンナは別名サンタ・アナ、本名アントニオ・ロ
ペス・デ・サンタ・アナ(1794〜1876)。メキシコの
将軍・革命家。何度も政権に就いては、追放される歴史を持つ

就任中は、アラモの戦い(1836年)でテキサスを失い、ア
メリカ・メキシコ戦争(1846年、モンテレーが主戦場)で
はテイラー(後のアメリカ12代大統領)の率いるアメリカ軍
に大打撃を受け、2年後にカリフォルニアを失うきっかけとな
っている。
(ちなみに、この時代に、メキシコの国土は当初の約半分に減
ってしまった)

アメリカ側から見ると、英雄デイビー・クロケットをアラモの
砦で殺した首謀者という事になります。
サンティ・アンナと言うと、どうしても女性的なイメージにな
るので、一般に言われているように、サンタ・アナと表記しま
す。

歌詞の内容が史実と全く逆になっていますが、これはイギリス
の船乗りの間で歌われていた歌詞だからです。
短い歴史でのし上がってきたアメリカへの反感と、敗れた方へ
の判官びいきが合わさり、わざと違う内容で歌い、憂さを晴ら
していたようです。
アメリカの船乗りの間で歌われている歌詞は、史実通りで、モ
ンテレーの戦いではテイラー将軍が勝ち、サンタ・アナが敗走
する内容になっています。

尚、大昔に出ましたロバート・ショーのシーシャンティーのL
Pでは、ジャケットの解説に、サンティ・アンアはメキシコ皇
帝マクシミリアンの娘とありますが、これは明らかに間違いだ
と思います。今回の楽譜はそのLPから採譜したものでしょう
から、そういう内容でない事は明らかです。特に古いメンバー
の人で、そういう理解をしている人は、この際修正しておいて
下さい。